何とかなる中国語11

　20年数年前と比べれば、今は中国語の教材や情報が実に溢れています。どれを選んだらいいのか、迷っている方は多いでしょう。

　　まず、日本語のカタカナで表記されている教科書をできるだけ使わないようにすること。なぜかというと、日本語にはない中国語発音がありますので、カタカナで表記すれば、どうしてもずれを避けられません。くせになるなら、訂正が非常に難しいです。当教室には、独学や大学生について5～6年ぐらい勉強して、また教室に来て初めから勉強している生徒さんがいます。文字をみて殆ど分かりますが、中国に行ったら殆ど通じません。発音は完全自己流になったからです。

　つぎは、初心者の方はできるだけ、最初の段階ではきちんとしている語学スクールや教室で勉強するのはお薦め。発音のためだけじゃなくて、中国語の構成や、基本の文法などの基盤をしっかり作ったほうがよいでしょう。いろいろ手を出してみて、結局どれも中途半端になって、時間とお金の無駄になる可能性は非常に高いです。メインの教科書や材料をいくつか決めて、「取りあえずこれを終わらせよう」という気持ちで、集中力を注いだ方が何よりです。また、「本によって書いてあることが違う」とか、「先生によって説明が違う」とかの話もよく耳に入ります。しかし、「万变不离其宗(形式上いろいろ変わっても本質は変わりません)」。全体を見ながらよく咀嚼するのがよいでしょう。

　桜の木が何ヶ月とかの短期間で大きくなったじゃなくて、長年渡って少しずつ大きくなったのです。中国語の勉強も同じ、普段積み重なっていくものです。

　　つづく