なんとかなる中国語2

生徒様の中には､中国語を始めるきっかけは、何でしょうかのに対して、「中国語の発音はきれいです。中国語のリズムがきれいです」との返事が何人かいました。

「中国語は発音が命である」と言われています。

中国人として、そんなに発音の大切さを感じていないかもしれませんが、中国語を教えることによって、その重要さを益々感じました。なぜか、中国語の発音には、いくつかの音節が日本語にはないからです。そのため、発音勉強の段階では多くの生徒さんは舌が柔軟に回れませんし、口も開きません。日本語を話すとき、唇や舌をそんなに動かなくても、ちゃんと声が出てきますが、中国語の場合、時々2文字の単語だけでも、唇も舌も大きく動かなければなりません。私の場合、そのお陰かもしれませんが、日本語を習ったとき、ぴゃ、ぴゅ、ぴょ、にゃ、にゅ、にょ、びゃ、びゅ、びょ、しゃ、しゅ、しょ、また、日本語の促音、長音、拗音など、外国人にとって非常に難しい発音ができました。

中国語の発音が難しい、との声が良く耳に入ります。簡単にまとめると、その「抑揚頓挫」（抑揚をつけたり、急に勢いを変えたりすること）はただ四つの四声だけです。つまりmā má mǎ màですね。これを覚えるのはそんなに難しくないと思いますが、問題なのは、文字と文字と組み合わせて単語になったとき、ただ四つの四声を混乱してしまします。

どのように四声を正しく身につけるのか。私がよく生徒さんに教えているのは、一つ目、単語を覚える時、是非是非正しい発音で覚える、二つ目、復習・予習の時、四声に自信は無い場合、ノートの一番目立つところに、mā má mǎ màといった基本的な四声の発音表記を書き、それを何度も声を出して練習、自信がなかったら、一つ一つに合わせながらチャックして練習する；三つ目、初心者段階では、できるだけ独学しないように。自己流で単語を覚えてしまったら、その後訂正しにくいからです。四つ目、こつを覚える。例えば、日本人の方にとって、発音が難しいところは、e   ü  u  he　など、こういう発音は、ただ理論的な説明をしても、なかなか理解してもらえません。その時、舌はどこに付けるか、付けないか、唇はどんな形にするか、と言った方法で指導して、生徒さんはほぼこつを掴めて、ちゃんと発音できるようになりました。

皆さんもこつを掴めて覚えて下さい。自己流にならないように！！そうなると、せっかく覚えた単語は通じなくて悔しいでしょう。

 つづく