漢字

呼び名については「漢字」＝漢の字です。現在中国人の90％以上は漢民族だから、その漢族が使われている言語を「漢語」と言い、漢語を表記するための文字は「漢字」と呼ぶ。

多くの日本語と中国語の学習者にとって、漢字は難しいと感じたことがあるだろう。日本人の中国語の学習者にとって、中国語に対する第一イメージは、中国語は簡単、日本語と同じように漢字を使うから、と思ってしまう人が少なくない。確かに、多くの漢字は、日本語と共通している。例えば、心、四季、交通、道路、健康、反省など。中国人にとっても、日本語の漢字は簡単、中国で使われているものと多少異なっても、漢字から意味が読み取れるものが多いからです。例えば、中華、野菜の炒め、魚、電車、地下鉄、病院、薬局など。

しかし、日本語の漢字は千年前より中国から伝わってきたため、同じ漢字を使っていても、意味が全く違うものがたくさんある。例えば、中国語の「汤（湯）」は、「スープ」の意味なので、中国人の観光客にとって、温泉では、「女湯」と「男湯」との案内を見ると、「日本人は女が飲むスープと男が飲むスープが違うな～」不思議に思うだろう。また、「検討」は、中国語で、「個人や団体は思想上、活動上の欠点や過ちを調べ、その原因を追及し、反省すること」の意味に対して、日本語の意味は、「詳しく調べ、当否を考えること」になる。ビジネス交渉の場合、日本側は、「この件について、是非検討してほしい」というなら、中国側は、きっと「なぜ私たちは反省しなければならないのか」と不満に思うだろう。こうした意味的に違う漢字はまだたくさんある。例えば：

　日本語　　　　　　　　　　　中国語

　手紙　　　　　　　　　　　　手纸shǒuzhǐ　（トイレットペーパー）

　娘                                   娘niáng　（お母さん）

　愛人                              爱人àiren　（配偶者）

　経理                             经理jīnglǐ　（社長）

　勉強                             勉强miǎnqiǎng　（強制する、無理に強いる）

　大家                            大家dàjiā　（みなさん）

　中国語や日本語を習っている方は、以上のような状況を勉強中、是非注意してね。